昨年９月１６日の、ピロウズ１５周年ライブのDVD。 もうこのDVDの何が偉いかと言えば。メンバー登場からこの日用のオープニングを短く演奏し、そしてそれが唐突に途切れて一拍後の。ベストには未収録ながらファンならば誰もが認める名曲"please,mr.lostman"…

大衆を熱狂させ、マニアックを黙らせる。奥田民生というミュージシャンが、数少ないそんなアーティストであることに異論のある人は、きっとそんなにはいないんじゃないか。ドクターストレンジラブをバックに、バンド形式でのライブも勿論良いんだけども、こ…

別に解散したからといって、感傷とかあるわけじゃないのだけど、まぁ勢いで。 何の根拠も持たないのだけど恐らく、「スクーデリアの代表作は？」という問いには、多くの人がこのファーストを挙げるんじゃないかと。感情が痛々しい2ndも僕は好きだけれども（…

明日はバンジーライブに参戦するってことで、ライブにまつわるエントリをば。 僕が初めてバンジーのライブを見たのは、４年位前か。何かの雑誌の企画ツアーの名古屋公演。出演は、ヨーグルトプゥとソウルズベリーとブリーチとハイリミッツ、それにバンジー。…

中村一義が、『ERA』で蹴飛ばして『キャノンボール』で突き抜けた壁。それを、歌の先にいる誰か、を明確に目指して歌うようになって達成したと言うのならば、逆に言えば中村一義としての純度が高いのは、それ以前の作品、「状況が裂いた部屋」からの孤独な発…

そういえば続き書くつもりでほっぽってたので、うん。贔屓目を存分に加味して、こいつを昨年の個人的ベストアルバムに選出したいと思います。歌詞を引用しながら、という普段は禁じ手にしている手法を用いて書いてみます。 頭４曲のテンションの高さにて、こ…

眠れないので久々に何か書いてみる。いつもとは違って紹介風味で。ってことで、最近活動を再開しそうな谷口崇のセカンド。 これとSomething ELseのファーストとゼペットストアのファーストの３枚は、地味ポップアルバム良作としてかなりの好評価なのです。中…

まだほとんど聴いてません。でも、断言します。こいつが今年の僕のベスト１です。ってか、おいおい、聴けよみんなこれ！ BUNGEE JUMP FESTIVALというバンドは、悩みとか迷いとか絶望とか、ありったけの感情をかっこ悪いくらい愚直に、素直に露呈させながら、…

実に戸惑っております。理解するために聴きこむ、という非常に自分らしくない行為を経た先の感想としては、山中さわおは本当に現状に苛立たなくなってきているのだな、と。「歪んでる世界がキミにはめた ギブスに合わせて治す意味なんてない」（walkin'on th…

15年選手、ピロウズの白昼夢は、実にささやかで。歌い出しが"close your eyes"で始まる２曲目（ピロウズのアルバムの一曲目は導入としての役割が大きいと思うので、２曲目が実質オープニング）が夢先案内人としての役割を果たすかのような、このアルバムは、…

ひとまずのメモ的な印象：カップリング集みたいな質感。これはこれで良いです。しかしここに来て更に地味になったなー。 ・Aメロ⇒サビという構成が、ここしばらくのピロウズには増えたよなぁ。それが悪いとは言わないけども、Bメロが無い分盛り上がりきらな…

あぁ、我慢できない。書いちまおう。あっさり休止状態を破ってしまうほどに、曽我部恵一のニューアルバム、"strawberry"が素晴らしい。スピーカーから一曲目が鳴った瞬間から、ライブで感じたそのままの、圧倒的な空気感が暴力的なまでに迫ってくる。もうね…

何かamazonでxtcのアルバムが何枚か980円とかふざけたこと言ってるので、便乗してxtcガイドをば（一回、文が消えてるので絶望的にテンション低い）。今回安くなってるのは、1st『white music』、4th『black sea』、7th『the big express』、9th『oranges&lem…

さて、ということで、ここ数日の移動中は常に聴いてたこのトリビュート（ってことはどう少なく見積もっても８時間は聴いてる）。勿論、良いからそれだけ続けて聴けるんだけども、どうも僕は生粋のピロウズマニアのようで。いい悪いの他に、各アーティストが…

なんつーか、ピロウズファンの中では、出る前は（多分、出た後もだ）賛否両論あったトリビュートですが、僕は純粋に待望してました。そこには、期待も不安も勿論あったけれども、でも。でも、楽曲もいい、歌詞もいい。けれども、待ってない人に伝えるのはき…

2002年春から夏にかけて、僕の在籍していた大学の音楽好きの中で、ジャケットが擦り切れるほど貸し借りされた一枚のコンピレーションアルバムがある。"SmellsLikeTeenageSymphony"と銘打たれたそのCDには、セロファンだとかカーネーションだとか、良質のポッ…

ピロウズ１５周年記念グッズ第一弾はセルフカバーミニアルバム。まず最初に言いたいことは、ジャケが好き。今までのピロウズの作風から言うと、どっちかってとシングルのジャケに近い気がします。こういう想像力が働くジャケが嬉しい。 そして中身はと言えば…

これ久々に聴いたんだけど、やっぱ文句なくかっこいい。この間、ラジオやった時にアルバムごとPCに取り込んで、今日PCで初めて聴いたんだけど、このPCのスピーカーの、硬めな音質にめちゃくちゃマッチしてる。コンポなんかよりはちょっと音の分離のいい状態…

名盤再入手計画第一弾。まぁ要は昔レンタルしてＭＤに落として聴きまくった名盤をちゃんと入手しようというだけの話。高校の時は、通学途中にツタヤがあったので、毎日のようにＣＤ借りちゃＭＤに落としてたのです。僕は高校の時に授業を途中で抜け出してＭ…

もうくどいくらい言いますが、僕はこのバンドが大好きです。多分気づいてる人は気づいてるんじゃないかと思いますが、僕は普段ガツガツと音楽漁ってるわけじゃないし、特にマイナー好きと言うわけでもありません。そんでも入ってくる時は入って来るんだ！こ…

日本盤は既に廃盤になってる４枚組ライブＣＤを発見したので、思わず買ってしまった。違うんです。こんなもん買うなら、新しいアーティストの新しいＣＤを買って新しい感動をしたいんです。発見した喜びに勝る後悔の念に苛まれながら、帰宅、再生。 一片も悔…

この曲から感じるエネルギーに圧倒されつつも、僕はもうひとつこの曲に対して、明確な意見が出せずにいたのです。まだ僕がこの曲を消化できるような段階にいない、ということでもあったと思うんですが、あるいは内容を汲み取ることよりもミスチルの底力、み…

けっきょく佐世保行きの供に選んだのはこいつでした。とにかく鳴ってる音全てが病的。このアルバムの妙なテンションってのは、リアルタイムで聴いてた時は狂気だと思ってたんだけど、改めて聴くと病気だろうな、これ。つーことは、これが染みる今の自分も病…

ミスチルはずるい。全然接点ねぇのに嫌味なく共感させられるってのは、ほとんど暴力だ。「でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての」変な話、僕はカッコよくあることとか放棄して生きてきたつもりで。それは勿論ミニマムな関係においても同じで。そう…

エレカシはいいわぁ。ほんと。エレカシを聴くと、どっかに行きたくなる。それは、具体的に旅とかでもあるかもしれないし、抽象的に、ここじゃない何処かで、出来ることがある、と信じさせてくれる、ということでもあるかもしれない。 どんなに強い曲にも、優…

怖いよミスチル。ミスチルの一番凄いところってのは、その批評性とかシニカルさとかを常にポップに昇華し続けるとこだと思うのですが、今作に限って言えば、ポップスとして仕上がっていることが異常すぎる。万人にとっての当事者性を描き出す異常さが極まっ…

これだこれだ、これが足りなかったんです僕の生活。バンジージャンプフェスティバル。メジャー契約も今は無いらしく、活動はと言えば、関東でのライブばっかり。CD出すと言ったかと思えば、東京のワンマンライブ限定発売とか言うし。 その限定音源が、このコ…

熊本在住、ピアノ/ヴォーカル、ベース、ドラムの３ピースバンド、ガガーリンの６曲ミニアルバム。最近は音楽雑誌での露出も増えてきたし、下北沢ハイラインレコードでプッシュされてたり、QUIPマガジンのCDにも曲が収録されるようなので、名前は聞いたことあ…

ワタクシ実のところ、くるりが好きなのかどうかよくわからないのです。のっけからそんな文章から始まって申し訳ないのですが、これ事実。好きな曲はいっぱいある。アルバムもほとんど聴いてる。じゃあ、手放しでくるり最高、と言えるかと言えば、そうじゃな…

ということで調子に乗ってエレカシも。こうやってシングルコレクション、として発表順に聴いてくと、やっぱ「今宵の月のように」なんかは異質すぎて浮いてる。質感が圧倒的に軽い。エレカシがこういう曲をやっちゃいけない、と言えるほどファンなわけではな…