the pillows/turn back

ピロウズ15周年記念グッズ第一弾はセルフカバーミニアルバム。まず最初に言いたいことは、ジャケが好き。今までのピロウズの作風から言うと、どっちかってとシングルのジャケに近い気がします。こういう想像力が働くジャケが嬉しい。
そして中身はと言えば、例えばピロウズのアルバム曲が掛け値なしに名曲揃いなように、あるいはB面集アルバム曲がどうしようもなく僕の心を掻き毟るのと同じように、セルフカバーだからどうだとか言う隙もなく良い。ピロウズは10年前の感性だけを引っこ抜いてくることに成功してしまったよ。恐ろしい。10年前には恐らく剥き出しだった、やたらと刺すトゲは、今だって全然隠れちゃないけれど、一番痛いところにしっかり刺さってくる。

「知ってほしくて わかりあいたくて
 嘘つきたくなくて 声をはりあげて
 また独りになって 眠れなくなって
 それでも良かったって言えるのか」

あぁ、この葛藤がきっとピロウズなんだろうな。カメレオンになったり虹とか観覧車になったりして、幾つもの名曲を生んだ感性は、ずっと前からここにあった。あと「僕らのハレー彗星」がかなり良い。シングルに出来んじゃないの、これ。しっかし、こんなに良かったっけ!?何回も原曲聴いてたにも関わらず、この良さに気づいてなかった自分の耳の不確かさを反省しつつ、聴きまくります。

TURN BACK

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