G戦場ヘヴンズドア/日本橋ヨヲコ

1つの作品があって、書き手がいて、読み手がいる。ブンガクでは、1番偉いのは「読者」ということになっているらしい。その説の是非は置いておくにしても、太宰治を持ちだしてくるまでもなく、後世に残る名作は「読者」に対する意識が並外れて高いことは確かだと思う。

誰かに何かを届かせることが困難なことくらい、誰だって知ってる。わかりたくないだけで。僕らが表現という凶器を収めて、ただ手を差し伸べることが出来た時。こんな風になれるんだろうか。答えが出ないから、涙する。

追記:「マンガ書きが主人公のマンガ」ってことでとっつきにく気かもしれませんが、普通に良いです、これ。一度お試しあれ。

G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)

G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)