the pillows/Ladybirdgirl

あれ?制作予算上がった?真っ先にそんな的外れなことを思ってしまうほど、ピロウズのニューシングルが「抜けた」作りになっています。

Ladybird girl

Ladybird girl

良いっすよ、これ。ばっちりリピート再生中。一見キャッチーな作りなんだけど、その実、これでもかってほどにバンドバンドしてる。胸に刺さるものはないけど、胸に迫るものがある。

何だろう、これと考えていたんだけれど、思うにバンドのモードが現在の評価に追いついたんじゃないだろうか。孤独や痛みに並みならぬ鋭さをもっていた、けれどその自信に評価が追いつかない時期を経て、トリビュートなどの機運で評価が高まってくると、それはそれでその状態に対して曲は収まりの悪い状態だったんじゃないかと思う。その時期に僕が感じ続けた、曲の出来不出来とは違う違和感は、これだと考えれば説明がつくように思います。そして今作やっと、そうやって求められることに対して、自然なカタチで求め返した曲が、これなんだと思う。確かに前向きな歌が、実に力強いサウンドに乗って、真っ直ぐ届く。トリビュートのエルレガーデンがFunny Bunnyでやったみたいな、「キミと僕」のシンプルな関係が、ピロウズ自前でついに成立したと思うのです。やったよ。

周りのピロウズファンがこぞって絶賛していた前作に、僕は乗り切れずにいて。それは他のピロウズファンが今はもう第4期じゃねーの?みたいなことを言って受け入れるなり折り合いをつけていたバンドの変化に僕がまだ納得いっていなかっただけで。ついこないだ諦めたとか言ってみたけど捨ててなかったハードル。ついに、やっぱり超えてきたぜピロウズは!僕は間違ってなかった。ファンだって頑固なんだよこのバンドは。ざまあみろ。このハードルをくぐったヤツらは反省するといい。

どんどん若返るかのようなピロウズ。前作は、イメージとしてハッピービバークの頃みたいだと思ってたんだけど、このシングルのイメージだと、ランナーズハイくらいな感じに思う。え、じゃあ次がリトバスでその次がロストマン?ひょっとして凄いの来るんじゃないのこっからおい。
苦笑いされながらも偏見と私見に満ちた落書きは続きます。(←これみんな書くんだろうな今回…