そろそろ書きますか。

MY FOOT

MY FOOT

と言ってもですね、書くことがない。非常に良いアルバムなんですけどね。ない。すっげぇ良い!以上!みたいな感じ。少なからず僕がここで何か書くんじゃないか、って思われてるみたいですけど、みんな絶賛してるアルバムなんだからもういいじゃん、僕は書かなくても。って思うんですけど。ダメ?


色々ね、戸惑っているんですよ。とても前向き風なアルバムなんですけどね。タイトル曲、"my foot"。進む決意を表す象徴は、自身の足。全体的に非常に前向きなメッセージの多い曲なのですが、よーく聴くと、『僕はまだ見てる 進むつま先を』でわかるように実は顔は下を向いている。『進めmy foot』ってのも何だか意志に満ちてんのかどうなんだかわかんねぇフレーズだな。ピロウズらしいっちゃ非常にらしいんだけど。
"my foot"で地面を踏みしめて進みだしたアルバムが、"さよならユニバース"で宇宙に行っちゃうのもわからないっちゃわからない。アルバム全体的なカラーはしっかりしてるのに若干シングル曲とアルバム曲で聴感上の音量差(シングル曲のスネアが小さいとか)があったりするのも。うん。統一感というか、そういうものが。しっかりしてるようでずれてたり。
後半に"my girl"、"さよならユニバース"というピロウズ的鬱キラーチューンが2曲続いてて、どっちも非常に良い曲だと思うんですが、良い曲、っていう以上に伝わってこないんだよなぁ。僕の設定してるハードルが高すぎるんでしょうか。いや、きっと違うなぁ。ポップすぎる。鬱曲はどん底に落ちてもらわないと。酷いこと言ってるよな。わかってんだ。m-onで見れるライブ映像を見ても、バンドがかなり変わってきてることは感じます。ついに、不特定多数を巻き込みうる空気が出てきてます。過渡期に出来てしまった傑作。とでも言っとけばいいんでしょうかね。それゆえに出来不出来じゃない、表出しにくい違和感がある。これが解消されたときには、ピロウズはまた凄いことになりますぜー。きっと、今とは全く違うバンドとして。