BUNGEE JUMP FESTIVAL/more vegetable!

MORE VEGETABLE!

MORE VEGETABLE!

また画像出ない。上述シングルの延長線上で作られた、ハイラインでの2ndアルバム。シングルにも収録された「ステレオの前では」で幕を開ける、捨て曲なしの実にレベルの高いアルバム。一曲目「ステレオの前では」のイントロのギターリフに混じるハーモニクス音とか、狙って音作りしたって絶対出せないもんなぁ。ハイラインに所属し、石田小吉にプロデュースを任せることで、音楽に専念し、結果として、単純にかっこいい音楽への嗅覚が実に鋭い。2曲目、「僕はボクサー」のイントロなんて、始まりのドラムでも、それに絡むギターのカッティングでも、最後に入ってくるベースでも、ご飯何杯でも行けそうだ。しかもそのイントロって、その後の曲中で一回もリフレインしないんだぜ。俺だったら絶対そのアイデア生かしながら曲作ってしまう。それをあっさりイントロで使い捨てて、本編には更に数多くのアイデアを仕込む。改めて聴き直しても、うん。僕の理想のロックのひとつが、ここにある。「星空になりたい」「MY NAME IS NOTHING」後半に収録のメロウな曲。どっちも普通に名曲。そういえば「星空になりたい」はライブで聴いたことないなぁ…。バンジーが結局最後まで戦い続けた孤独感や疎外感はしっかりと歌いこみながらも、悲壮感をうまいこと覆い隠す仕上がり。曲順も完璧の、名盤。