尼崎の事件で亡くなった方々の名前が公表されてました。何も書かんどこうと思ったんですが、うん。僕には、やはり想像力が致命的に足りないなぁ、と。思ったわけです。名前が公表されてて、年齢が載ってて。それでも、事故にあって亡くなった人がいることも、その人に家族だとか友達だとか恋人だとかがいるだろうことも、あるいは明日には自分にも起こりうる事であるとか、ひょっとしたら事故があったことさえも、リアルに感じられないらしい。もしかしたら、尼崎っつー場所があることだって、本当は信じてないかもしれないな。たくさんの人が被害に遭って、たくさんの人がそれに胸を痛めて。なのに俺は何なんだろうなぁ。自分に関係することしか考えられない、情けない人間であります。今回の事件があって一番思ったことだって、23歳だかの運転手。事故があったから思うってのも皮肉な話だけども、何百人もの命を預かっていたわけで。23っつーのは、充分そういう年齢になるんだよなぁ。責任っつーもんから常に逃れながら生きてきた僕は、そんなことを考えたのでした。