ルーザー
勘繰ってはじけたシャボン玉の 染みた跡もすぐに消えて
言葉足らずに呟く声は 届くことなく消える
隠し損ねたトゲで 余計に君を傷つけた
そんな程度の誤魔化しを 優しさなんて呼んでいたんだ
嘘をつかない代わりに本当のことは言わずに いつの間にか失った記憶
知らないフリしたまま すりかえた事実は 皮膚の下で気怠くうごめく
そんな僕を知ってか知らずか 最低だねって君は笑う
そうは言うが僕から見りゃ君だって勿論、最低(そう)さ
君の二枚目の舌を 抜かないくらいの優しさを
持ちたいと願い続けては 1つずつ言葉を失った
捨ててしまうことが 苦手な僕の 部屋の中は散らかるばかり
要らないものなんてないなんて言いながら 足の踏み場すらもう無いんだ
剥がす為に育ててた 痛みもしないカサブタを
抉るように掻き毟り 初めて知ったものがあるんだ
何にしても終わるのが 嫌いな僕は バイバイも言えずに言う「またね」
打たなくちゃないような ピリオドも打てない くだんねぇ僕は 永遠に負けないルーザー