球漫画、『おおきく振りかぶって』の最新刊8巻を読みましたよ。

おおきく振りかぶって(8) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(8) (アフタヌーンKC)

相変わらずの細かい戦術描写、心理描写。今回もご多分にもれず面白かったのですが、いつの間にアニメ化してたんすかねあれは。まぁそれはいいとして。
面白いだけに、やはり目に付いてしまうアラ。アラを探したいわけじゃないんですよ。野球やってた人間にとって、気持ち悪いシーンがどうしても気になってしまうのです。惜しいんだよなぁ。もう専用野球部とか作って同じプレーしてもらって、漫画書く前に動きを検証すりゃいいのに。駆け引きなんかも含めた面白い「野球の見方」に興味を持つ人が増えるといいなぁ、と思いつつ。



以下、ネタバレも含みつつ、惜しい点をば。

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9回裏、一点差で負けているチームが、一死二塁。打者の上げた小フライが前進守備気味の三塁後方へ上がる。サードが懸命に下がりながら追うも、捕れずにはじく。捕れなかったが、軌道だけは変えた打球を、カバーリングに来ていたショートが拾い、ファーストへ送球!!…っておい!間に合うわけあるか!(時間軸の認識のズレ)

そしてその送球は暴投になります。それを見た二塁ランナーは当然三塁を陥れるべくスタートを切ります。一塁右にそれた暴投をカバーリングしたキャッチャーがすかさずサードへ送球!!…っておい!キャッチャーがそこにいちゃまずいだろう!打球がサード後ろの深いところを転がるようであればバックホームの場面だよ!クロスプレーの可能性のあるホームにいるのは消去法でピッチャーですか…(連携、カバーリングの不自然。正解はライトがカバー。ちなみに高校野球ではランナーなしでの内野ゴロの時にキャッチャーがファーストのカバーリングに走ることはあるので、それをうっかり適用してしまったのではないかと。)