the pillows/スケアクロウ

更新再開を宣言したものの、勘が全く戻りません。ひとしきり何を書こうか考えた末に、ピロウズに逃げ込みましたとさw

スケアクロウ(初回限定盤)(DVD付)

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移籍後初シングルですね。とても良く出来た曲だと思います。ミスチルとのジョイントツアーを経た効果なのか、声、サウンドともに包容力というか。久々に書いておきながらアレですが、たまにここで書いていたところの音楽的なキャパシティみたいなものが増している印象です。地味ながらも聴けば聴くほど良くなってきます。良くなってきて、無難なラインで落ち着きます。うん、とても良く出来た曲だと思います。
けどなぁ。
僕が最近のピロウズに対して思わずにいられないのは、「行き届いていない」フレーズが垣間見えてしまうこと、なのです。『たかが千粒の涙がこぼれればすむことさ ただそれだけさ』て。なんすかその絶望しきってもいなければニヒルにもなりきれないフレーズは。だいたい、出だしから『夢の向こうまで』て。どこじゃいそこは。今書いてる途中で飲み物取りに行った時に、柱に足の小指ぶつけたから辛口で行きますよ(とばっちり)。それこそ下に上がってる対談見てもらえたらわかると思うんですが、一曲通して必殺のフレーズ連発するもんだと思ってますからピロウズは。スケアクロウで歌っている『暮れ行く空』の『瞬く星』は、"TRIP DANCER"で歌っていた、『僕の振り回す手が空に届いて あの星を盗み出せたら何か変わるのか』の空と星と。同じじゃねーよな。いや、同じじゃないことの方が自然だと思いますよ。10年経ってますから。ピロウズは、手を振り回すのをやめて、指差すようになった。誰かと何かを共有するには、そっちの方がいいのかもしれない。わかりやすいよな。けれども、僕はピロウズには手を振り回していて欲しいんですよ。『探してるものは僕らの中で騒いでる』はずだったのに、どこに行っちゃったんでしょうねぇ。