kitschsyrup2005-11-25

the pillowsのニューシングル、サードアイ。とても良いですよ。迷走していたピロウズが表現の落としどころを見つけ、アウトプットを確かなものにした。そんな感じがするのです。

The third eye

The third eye

じゃあそれは何だろう、と考えてみれば、答えは単純で。聴いていて気持ちが高ぶるのです。歌詞を紐解くまでもなく、今のピロウズからは「予感」がするのです。何かをやってくれそうなのです。じゃあ「何か」って何だろう?

それはわかりません。おお、なんて歯切れの悪い答え。っていうかですね、きっとピロウズ自身もわかってないんじゃないでしょうか。「もう一度何かを始められそうなんだ」という歌詞もあるし。そう、「何か」なんですよ。この「何か」感が、きっとこの曲の肝なんです。それは先だって書いた「予感」だろうし、そこから生まれる「期待」なのでしょう。それに満ち満ちているこの曲は、それゆえに素晴らしい。だからサビの歌詞が何言ってるかよくわかんなくてもロキノン的追求なんてしないもんね…


あ、あとマキシの構成。シングル曲に、ちょっと変なリフと構成の曲、やさしめに喪失を歌った曲、これはピロウズの王道のマキシ構成ですよ。久々に。何か凄く安心する。