コメントのレス

長くなりそうなのでこっちでレスします。
一個下のエントリでしてるみたいに音楽を聴くコツってことですが、まず最初に本当にあぁいう聴き方をする必要があるのか、ってところが最大の焦点になるかと思います。リスニングという観点から見れば、歌詞を深く理解したりノリをしっかり感じることの方がそれよりも遥かに重要なことだと思いますので、必ずしも普段に役立つ聴き方ではありません。
じゃあ僕が何でああいう聴き方をしたかと言えば、単に自分で制作をする都合上です。歌を際立たせる為に何をしているのか、ノリを演出するために何をしているのか、それを勉強するための聴き方をしていたのです。それはそれで面白くもあるのですが、純粋に音楽を楽しんでいる状態とは少し違うでしょう。
それを踏まえて幾つか具体例を出しますと、ステレオの音楽というのは、右に100、左に100とど真ん中に1の201段階に音が鳴る場所(定位といいます)を設定できます。左いっぱいの定位にサイドギター、ちょっと内側にベース、など、これを上手く設定することで、曲の仕上がりが格段に良くなります。「どの位置で、何の音が鳴っているか」に意識を向けて聴けば、今まで鳴っていることを知らなかったような演奏や仕掛けを見つけることは出来ると思いますよ。スピーカーで聴くよりヘッドフォンで聴く方が聴き取りやすいはずなので、試して見てください。
他にも色々あるにはあるんですが、ある程度楽器やレコーディングの知識や経験がないとわかりようもない内容になってきてしまいます。例えば、ボーカルの声の中の「サ行」や「タ行」の耳障りな成分だけ取り除くエフェクターのかかり具合とか。そもそもそういう機材の存在を知らなければ、その効果に留意しようもないですしね。まぁ留意したところで僕も持っていないので活用できもしないのですがw
後は重要なのはコツではなくて経験ですので、とにかく聴き込む、というだけです。騒がしい教室の中でも、好きな子の会話を盗み聴き出来るみたいに、人間の耳は必要な音を聴き分ける能力があるようです。それの精度を上げて行けば、色々聞こえるようになりますよ。