爆音ゾーンの末、

うちの目覚まし時計は殺傷力抜群の音量を誇ります。ちなみにここでいう殺傷力とは、爆音に腹を立てた僕がメザマシ及び周囲の物品を殺傷する力のことです。

そんな戦いも気づけば2年以上続き。
前年、メザマシはひとつのパワーアップを果たしました。スイッチ(押すととりあえず5分鳴り止むやつ)が作動しなくなったのです。これでは僕は後ろのスイッチまで押さないとこいつを止めることができないではないですか。

人類が不断の闘争により競うように進歩してきたというならば、僕とメザマシの関係も、まさにそれで。つまり僕だって負けじと進歩するわけです。具体的には素早く根本からスイッチを切り二度寝して、20分後にバッチリ起き直すスキルを、獲得しました。

しかし今日、この闘争の歴史にもひとつの転換点が訪れました。メザマシの向上意欲は僕の想像を超えて凄まじく、今日、遂に。
遂に、OFFスイッチすら無効化しやがりました。止めるのには最早、電池を外すしかない。これにはさすがにこたえた。メザマシを止めるのに、手に取って、裏向けて、電池ボックスの蓋を開けて、電池を外す、という行程を経なければならない。あまりにも面倒すぎる。こんだけやりゃあ、うっかり目も覚めるっつーの。え、目も覚める…?それ良いことじゃん!!(敗北