まぁ別にどうでもいいことなんだけど、「売れるバンド売れないバンドの考察」ということで。昨日の文章がちょっとかすってしまったので、書いてみようかと。

 まず、結論から言えば、「結果的に、より多くの人に届いた曲」がヒットするわけです。当たり前ですね。別に、いい曲だから必ずしも売れるわけじゃない。今更言うほどのことでもないけど。

 だから、商業的ヒット曲ってのは、「より多くの人の心を撫でていく」ように作られるわけです。不特定多数が、引っかかるような言葉を、わかりやすくキャッチーでコマーシャルな曲に乗せていくわけです。勿論、それが悪いわけじゃなく、こっちの方面をつきつめた人たちにも凄い人は多いです。

 もっとも、こと「バンド」に関して言えばそうじゃなく、元々、個人の表現欲求から曲が生まれることが多いと思うので、物語的であったり、観念的であったり、その辺は千差万別だとは思いますが、総じてパーソナルなものであるわけです。例えば同じラブソングであっても、「恋人達の歌」ではなく、「僕と君の歌」になるわけです。ハマる人にはハマるけども、それ以外には届きにくい。だから、「バンド」というフォーマット以前に、不特定多数に広く訴えかける、という面に置いて、多少のハンディを背負っていることが多いわけです。

 どれだけの人を巻き込めるか、というのは、その曲のクオリティとも、そのバンドの実力とも、必ずしも比例するわけじゃないと思うのです。その曲、あるいは、バンドに、キャパシティみたいなものがあるんじゃないかと。それは、表現方法の違い、というだけかもしれません。バンドのスタンス、というだけの話であるのかもしれません。機会があったら、また別枠で書きたいと思いますが、僕の大好きなthe pillowsなんかは、どこまでも「僕の歌」しか作らないので、ポップ、いい曲とかとは別に、売れるのは難しいと思います。今後はわからないけど。逆に、ミスチルなんかはパーソナルに見えて、どこまでも「きみ」に向けた曲を作る気がします。

 まぁその辺を総合して、昨日は「GRAPEVINE売れなぇかなぁ」と思ったわけです。不特定多数を引き受けるチカラも、曲も兼ね備えたと思うのです。どうでしょう、その辺。