ここ西の果て佐世保でも、男がいれば女もいる。町に程近い、文化会館ぽいところと、港辺りの薄暗いところに、ナンパのスポットが幾つかあるようで。
そこでは、夜になると車を停めて待つ女性2人。そこに横付けして、誘う男性2人。完全に様式が出来上がっている模様で、その後ろには順番待ちの車の列。久しぶりに通りかかってみれば、こんな後継が幾箇所も。すげぇ。
別にそれはいいんだ。勝手にやればいいし、それに文句を言うつもりもない。かと言って混じりたくも…、うん、ないな。つーかね。思うのは、ナンパってのはそんなにも市民権を得た行動なのかと。あの時間あの場所でナンパ(とナンパ待ち)してた人数って、同時刻の、近くのガラガラのシダックスでカラオケやってた人よっか多いんじゃないか。ひょっとして、割と普通にやるもんなのこれ。世間ってとこでは。おお?
そういうことを娯楽として考えたことのない僕は、知らない女性と楽しくおしゃべりをしたいとか、あるいはそれ以上したいとか、あんまりそういう欲求がなく。キャバクラとかも一回だけ行った、というか行かされたんですが(比喩とかダブルミーニングではもちろんなく)、特にもう一回行こうとも思わないし。ナンパをする人のモチベーションってのにすごく興味があります。目の前でそういう「文化」が繰り広げられてりゃ、なおさらに。そういう人たちが羨ましいのか、と自問してみても、そうじゃねぇなぁ、って答えが出てくる辺り、逆に自分には何か欠落してる気がしないでもない。一回もしないままに否定するつもりもなければ、実際にするつもりもなく。おっさんになるまで、折に触れ、こんな自分内討論を繰り広げるのでしょう。最終的には、暇だよなぁ、って辺りの結論に落ち着きそうな自分もどうかと思うけども。