職場の女性が、推定3歳くらいの女の子に似顔絵を描かれてて。あー、こんくらいの歳の女の子って、何故かこういう絵を描くよなぁ。誰が教えてるわけでもないだろうに、と思いながらほのぼのと見てたら、「おにいちゃんもかいてあげるー」。何と矛先がこっちに。

「おにいちゃん」と呼ばれたことに幾分の安堵感を覚える25歳。しばらく、描かれるがままに。じーっと僕を凝視して、絵を描く、を繰り返す女の子。僕の顔をじーっと見て、顔を描く。腕をじーっと見て、腕を描く。シャツをじーっと見て、シャツを描く。ズボンをじーっと見て、スカートを描く…っておい履いてねーよそれ!!

彼女の中には、下半身に身につけるものってのはスカート以外には存在してないらしい。なるほどねぇ。それはいいんだけど、あんだけ凝視してて、それを再現すべく絵に向かった瞬間に自分の脳内の絵に置き換わるってのは非常に不思議なメカニズム。幼いってそういうことかなぁ。って一瞬思ったけど、いっぱいいるわ、そのまま育ってしまった奴。事実と全く別の事実を瞬時に作り上げ、それをココロから信じてしまう。非常にやっかい。しかし残念ながら自分にもそんなことが全くなかったとは言えず。っつーか多かれ少なかれ人にはあることだとは思いますが、知らないうちに自分を本気で騙すことだけは避けていきたいものです。