何故か突然、布袋寅泰のPOISONが聴きたくなって何年振りかにCDを手に取る。ケースを開けると、中にはAIRのメールオーダーの案内と椎名林檎の帯。昔の自分の無知がもたらした雑食に少し苦笑いしつつ、せっかくだからアルバムごと聴く。昔は嫌いだった、森雪之丞の詞が良い。

森雪之丞という人が布袋に書く詞は、退廃的で、衝動的で、やたら唐突に情景を描く。それは、例えばアルコールすら知らない当時の自分が、ちゃんと理解できるわけもなかったのだけども。そして、わからないながらもそういう曲を聴いて育った自分の中にも、やっぱりそういう部分はあるようで。今の僕を見て、見たとおりに普通だという人と、根本的に少しおかしいという人と、キレイに2種類いたりするんだけど、後者の感想を持つ人は、この辺の影響を受けた自分を垣間見たんだろうなぁ。ふと、そんな発見をした気になった。